わっしょいわっしょい

アンデット祭りの季節ですよ。
ちなみに僕も投稿してます。見事僕のを当てた人には愛をプレゼントします。
17作品。正直、結構来たなぁって感じ。もうちょっと少ないもんだと思ってました。
一応全部目を通しました。やっぱり変なのが多かった(笑)


ということで、ちょっとずつ感想を書いていきます。
ネタバレを存分に含みますので、注意してください。
特に今回は『アンデット』の祭りですので、ネタバレによる損害は普段より大きいかもですよ。
(25:10 神社の話まで 今日はこの辺で終わっときます)




・英雄【オリジナル】
しょっぱながこれかい!
ちくしょう、笑った。何かめちゃめちゃ悔しいんですけどっ(笑)
ナイス一発ネタでした。
こういうのって、何かあんまり感想書けないんですけど(笑)


・美奈の墓(オリジナル)
割と予想通りの話。
美奈みたいなキャラは多分誰か書くだろうなぁと思ってました。みんなそう思ってたんじゃないかな?
文章も内容もキャラ付けもしっかりとしていて、面白かったです。全体的に丁寧に書かれてた印象。楽しめました。


>「僕も…きみが埋めてくれるかい?」
まてつやさんも向こうで挙げられてますが、とにかくこの台詞につきますね。
素敵です。
この台詞が最初にあって、そこから話を組み立てていったんじゃないかなぁと想像してみます。
ただ、展開がちょっと唐突過ぎたような。「…どうして」の前の部分。
>…ああ、なんて冷たいんだよ、きみは。
からの流れはとてもとても素敵でした。


>「きみに埋めて貰えるなら、きっと僕は返れる」
美奈のあの話を聞いただけで、この主人公が「返る」って意味を理解できたのかちょっと疑問。意味を理解せずに言ったんじゃ、それこそ意味が薄くなっちゃいますしね。


最後の
>「だけど、今のきみは少し好き」
これまたいい台詞ですね。
これも最初から準備していたものだと予想してみます。


で、結局、美奈は吸血鬼なのかな?



・盆ボヤージュ【もしも明日が晴れならば
ごめんなさい、「もしも〜」やってないんで、パスで。



・Mint ice cream & chocolate chips【オリジナル】
来たな変態(笑) あ、ちなみに超褒め言葉です(笑)
いやあ、これほどアンデット祭りに相応しい話も無いでしょう。


コミカルに綴られる文章はとても上手で、間違いなく書き慣れた方だろうなぁと思います。
読みやすくて、テンポもすごくいい。素敵。


でも、うーん……
ジュン君のご高説がイマイチ分からなかったというか、納得できなかったというか。
その人(幽霊)の死体があろうが無かろうが、それと触れ合えようが触れ合えなかろうが、
>彼等はね、自己完結した愛情の環の中で、全ての他人を拒絶するようになってしまっていたんだ
この部分に変わりはないと思うのですが……


まぁ、自分の死体に嫉妬するトーコが可愛いからそれでいいんですが(笑)
トーコ、うち来ないかなぁ


タイトル、どういう意味なんだろ?



・心優しいゾンビーのお話【オリジナル】
いいよいいよー。ぞーちゃんいいよー。


こちらも非常にコミカルな文体で。内容とのミスマッチを狙うのは割とよくある手法ですが、この話は特にそれが効果的だったように思います。
普通に書くよりも絶対こっちの方がぐっと来るですよ。最後の連続とか超恐い。もうナイス演出ですよ。
これも絶対書き慣れた方だなぁ。上手いよぅ。
こういう話、僕も書きたいよぅ。


>偉い魔法使いさんはぞーちゃんの本当のお兄さんではありません。
>そういう趣味の人なのです。
こはちょっとやりすぎな気がしないでも(笑)
まぁ面白いからおっけーおっけーですがー。


>「ああ、おいしい。なんておいしいのかしら。このお肉はまるで熟れた石榴のよう。お口の中でプチプチと弾けるのよ。それにこの血は、まるで木苺のジャムのよう。とても甘酸っぱいのよ」
ここら辺の会話、流れが超素敵。
いかにも昔話とか童話とかにありそうな感じで。
ぞくぞくします。


ぞーちゃん飼えませんかね?



・今日も御織神社に客は来ず、幽霊が訪れる【オリジナル】
これ絶対東方意識してるよね、と思ったです。


軽くて読みやすい文章。ライトなノリ。
気をらくーにして読めるお話でした。


でも何か、特に方向性を決めずにその場の勢いだけで書いていったような感じが。
ただ灯夏の日常を綴ってあるだけで、正直、あまり面白いとは感じられませんでした。
うう、ごめんなさい……
何でもないほのぼのとした一日を書きたかったのだとは思いますが、もうちょっとこう、魅力的な何かが欲しかったですの。そんな我がまま坊主。
あと、途中のながーい説明部分もちょっと苦しかった。そこだけ明らかに浮いてますし、無理に設定を表にしなくてもよかったんじゃないかなぁ、なんて。