わっしょいわっしょいわっしょいわっしょいわっしょい

アンデット祭り
感想いきますよ。
死に逝く世界の話から。
(25:00 三人キサブローまで)






・死に逝く世界の話【オリジナル】
ごっついの来た。
正にタイトル通り。もう、死ぬ死ぬ死ぬ。


いくつかのエピソード。嫌になるぐらいのリアリティがあって、容赦っつーもんが一切無くて。
ここまで破滅的な話をよく書けるなぁ。
さすが復路鵜さん。


淡々とした文章。
最初から最後まで一本調子で綴られていますが、この話にはそれがよく合っていると思います。
基本的にこなれていて上手いと思うのですが、所々荒い感じを受けました。
まぁ、一日で書かれたようですから仕方の無いことだとは思いますが。
てか一日でこれを書かないで(笑)


こんだけ書いといて作者予想外れてたらもう笑うしかない(笑)





・恭子のいる一日【オリジナル】
そう来るかっ!な話。
生きていると見せかけて実は死んでいたっていうのは、まぁ有り触れた話ですが。
いや、それだけで終わらなかったのは実に素敵です。
うーん、やられた。


恭子が生きていない、少なくとも普通の人間ではないっていうのは序盤で予想できました。幽霊か、ゾンビか、アンドロイドか、妖怪か。
なんで、正直そんなに期待してなかったところがあります。早々にオチが見えてしまったなぁ、と。
でも
> 右下の方に「女子大生殺害犯未だ見つからず」という文字列が見えた。もう四日も経ったのに見つけられないなんて、警察は何をやっているのだろうか。
> 僕はここにいるというのに。
これって、「僕」が恭子を殺したってことですよね?
で、恭子は霊となって「僕」にとり憑いている、と。


それを踏まえた上で読み直すと、印象が随分と変わってきますね。
> 目が覚めた。瞼を開ける。恭子の顔がある。
冒頭のこれとか超恐いし、それを恐いと思えない「僕」がまた恐い。


でも最後の連続恭子はちょっと安易な感じが。





・三人キサブロー【オリジナル】
時代もの。
こういった小説を普段あまり読まないのでちょっと評価し辛い。不勉強でごめんなさい。
とりあえず、よくできてるなぁとは思いました。面白かったです。


でも。
多分この話の肝であるだろう、ラスト。ここを100%楽しめなかった僕。
松本喜三郎出口王仁三郎を知る人が読めば、ラストで「そう繋げてくるかっ!」という驚きを楽しめるのでしょう。驚きとともに満足感を持って読み終えられたんだと思います。
でも、それが僕にはできなかった。無学な自分が憎い。
勿体ないことをしたと思います。


文章はしっかりとしていて、時代を感じさせる空気作りも見事。
ただ、最後、生人形と戦うところがやけに簡単で、その部分だけ他から浮いてる印象。
投稿時間も過ぎてたし、話を終わらせるためにちょっと無理したのかなぁと。









ということで、全感想でした。
向こうにも貼り付けてこようと思います。
投票は、とりあえず「ささやかな奇蹟」に二票。他三作に一票ずつ入れるつもり。他三作が秘密なのは、自作バレを回避するためです。
感想会が楽しみだー。