ごちゃこん感想




1 ヒトガタ


 ラスト、ぎぎぎの使い方が見事。多分最初からこれを頭に置いて書かれたんでしょうね。
 ONE、CLANNAD、AIRの要素を使って上手く『ヒトガタ』が表現されていました。でも容量やら時間やらが足りなかったのかな、ラスト、っていうか二枚目は全体的に走り過ぎじゃないですかい?
 個人的には高評価。でも受けはあんまり良くなさそうかも。




2 Hello,Mr.Pain.


 橘でよくここまで書けるもんだなぁ。二次創作の大元である原作への愛を見せていただきました。
 文章にしろ作りにしろすごく丁寧でよくできているとは思うんですが、ちょっと余計な力が入ってる感じがします。ずーっと張り詰めてる印象があって。
 ギャグを入れろとかそういうことじゃなくて、もっと抜くところがあってもいいんじゃないでしょうか。要するに緩急ってことですね。
 あと、Mr.Pain はやっぱりやり過ぎかなぁと思いますです。




3 しあわせのありか


 文章が好み。読んでるだけで楽しいです。
 これもよくできてますね。しっかりしてる。
 でも内容がちと薄いかなぁって気がします。これ例えば10kbで書けって言われたとして、多分この作者さんなら普通に書けちゃうんじゃないでしょうか。周りに変なのが多いことですし、きっちりと点数化されるコンペではその点で結構マイナスになっちゃうんじゃないかな。
 話を作る際に、必殺の何かを意識するといいかもですねー。




4 夜空の花見


 ナイスほのぼのです。
 あっきーの語りのみで作られるという独特の形ですが、これはこれでなかなかよくできていました。
 一つの二次創作としてはこれで十分な域だと思います。ただ、こういう競作の場では、これだけじゃちょっときついかなぁ。端的に言ってしまえば、点数は伸びないだろうな、と。
 この語りを軸にしてしっかりと話が作られていれば、ぐぐっと点数も伸びたんじゃないかなぁと愚考する次第でありまする。





5 彼と彼女の優雅なヒキコモリ生活。


 作者さんはきっとあほだと思います(超褒めてます
 文章はとても上手です。でもそれより何よりこの話の魅力は始まりと終わりの変態さですよ。
 素敵な始まり方演出しといて「わたしたちはヒキコモリになっていた。」ですか。何してんだあんた。
 そしてラスト。これ間違いなく作者さんの計算だと思うんですが、レイpうんぬんから明らかな急展開で読者に戸惑いを与えといて、無理矢理力技で爽やか3組僕たちには明るい未来がある的にまとめちゃうという。高等技術ですね。これは笑っちゃうって、絶対(笑)
 そのセンスが羨ましい。ください。





6 Summer Vacation


 つまり百合ですねっ><
 ……失礼しました。
 苦労して書かれたんだろうなぁと。この尺に収めるのは大変だったのでしょう、短いシーンがいくつも書かれてますが、うーん、成功してたようには感じないかなぁ。
 何ていうんだろ、あらかじめ作っていた筋を消化するために無理矢理動かしてるような印象が。せめて倍の容量は欲しかったところですね。
 筋自体はよくできていたと思いますし、キャラもしっかりしていたと思います。あとは「物語」を作る技術ですかね。