ごちゃこん感想4


16〜






16 《ハジマリ→ハジマリ》


 これもいいクロスオーバーです。文章は軽快ですし、構成もよくできていると思います。
 ただ、どうしても15と比べられちゃうだろうなぁ。決してこの作品がダメとかいうことじゃなくて、向こうが凄過ぎた感じ。そういう意味で今回一番不幸な作品かもしれません。
 それぞれの起源、ハジマリに焦点を当てて、さらに新たなハジマリを書く。いい話だと思います。
 ただ、ちょっと劇が万能過ぎやしないかと思わないでも。澪は納得できるんです。高校生の若々しい演劇を見て昔の自分を思い出す、極自然な流れでしょう。でも、残り二人に関しては劇を見てからの流れがちと強引な気がします。
 演劇のことを何も知らない僕です。本当の演劇からは、この三人のように色々なことを教えられるのかもしれません。でも今作ではそれを表現しきれてなかったかなぁと。容量にもまだまだ余裕ありますし、多分時間が足りなかったのかな。




17 Fiction Junction Gamestation


 はい来た今回一番の挑戦作。色々な意味で挑戦作。
 これは感想とか書けないなぁ。何書いたらいいか分からない。
 とりあえず『えいえんのせかい』が超素敵でした、と(笑)
 僕もあまりにも都合のいい話は書かないように気をつけたいです。





18 波の花


 物語というよりは、そのダイジェストを見た感じでした。20kbフルに使うべき題材だと思います。
 厳しいこと言っちゃえば、まだ細かい内容うんぬんを語る段階ではないかなぁ。
 まずはもっと話を書くことに慣れて欲しいです。文章自体は及第点だと思いますので。
 



19 prescience


 智代なんちゃらさんと我らが坂上智代嬢。ミスリードを狙った、ただそれだけの話に思えました。
 ミステリなんかでよくある手法ですが、そもそもの話が面白いか(物語を彩る小道具、脇役の一つとしてミスリードを使う)、あるいはミスリード部分に重要な意味があるか、どちらかが必須だと考えます。今作にはそのどちらも欠けていたかな、と。
 ミスリードって、所詮は話を面白くする手段に過ぎません。作者さんの中で、手段が目的化しちゃったんじゃないでしょうか?
 あといくら智代さんの記憶が曖昧だったとしても、この芳野さんは変な人過ぎます(笑) 『まだ恋はしてないな』って、どこの危ない人ですか(笑)
 文章自体にはとても書きなれた印象を受けただけに、どうしてこういう形になっちゃったのか、はてなマークが飛び交ってます。